Blog 真っ青な空

企業を定年退職したエンジニア、科学技術コンサルタントやってます。

失業率

新型コロナウイルスが猛威を振るっていて、その影響がじわじわと出始めています。その深刻な影響の一つが失業です。

 

現状はどうなっているのか調べてみました。

www.jil.go.jp

 

 2020年初と8月~10月の失業率の比較です。年初はまだコロナウイルスの影響はなく、コロナ前ということです。それと現在の比較。

図:国際比較統計:概況:完全失業率(季節調整済)、日本、アメリカ、イギリス 、
ドイツ、
フランス、
イタリア 、
スペイン、
韓国

 ここの載っているすべての国の失業率が上がっています(フランスは若干下がっているようですが)。

 

図で示したのが以下です。アメリカがコロナウイルスの影響を受け、4月に二桁台の失業率を記録しました。その後、回復を見せていたものの、今でもまだ年初の状態にまで戻っていないことがわかります。

 

図:国際比較統計:完全失業率(季節調整済)、日本、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、韓国

 イギリス、ドイツは踏ん張っていて、それほど大きな影響を被っていないものの、スペイン、フランス、イタリアは厳しい状態のようです。韓国も少なからず影響を受けているようなのですが、まだまし。

一方、日本ですが、現在3.1%。年初が2.1%だったのでやはり悪くなっています。コロナの影響が目に見え始めている、ということと一致します。しかし、それでも3.1%で各国の中でも一番低い。

かなりましな状態ということですね。

 

次の図はリーマンショックの時との比較です。
右が今回のコロナ、左がリーマンショックのとき。

 

今回、よく言われているのが、ワクチンが開発されれば一瞬で危機は終わる。ごく短期間の特殊な話だ。経済はすぐ回復する、ということでした。実際、アメリカの失業率は4月にピークをつけてから急速に回復しています。

図:完全失業率(四半期、季節調整済、リーマンショックとコロナショックの比較)、日本、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、韓国

でも、まだ元に戻っていない。また、そのほかの国(日本も含めて)を見てみると、じわじわと失業率が増えてゆくようにも見えます。それはリーマンショックの再来のようにも見えます。意外と、長引きそうな、そんな気もします。

 

失業率(終わり)