日立アステモ、
日立オートモティブシステムズとケーヒン、ショーワ、日信工業が経営統合して2021年1月1日付で発足した新会社。出資比率は日立製作所が66.6%、ホンダが33.4%。
4社の経営統合で各製品のシェアが伸びることを生かし、自動車の電動化やシャシーの統合制御に注力。また、日立製作所と協力して自動運転システム向けのソフトウェアやECU(電子制御ユニット)の開発を強化し、サプライチェーンのコスト削減や工場・拠点運営の最適化、販管費の抑制も進めてゆく。そして、こうした取り組みにより、2021年度に売上収益1.6兆円、2025年度には売上収益2兆円を目指すそうです。
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合併の意味について、書いています。
公式アナウンスでは、専業サプライヤーがバラバラのままでは生き残れないので、合併してメガ・サプライヤーとなるしかない。
その一方で、子会社を手放したホンダの意図、
資本面を含めてホンダが、サプライヤーと密な関係であることは、自社製品に特化したパーツ開発などメリットもあるが、調達の面ではシバリになってしまう部分もある。こうして系列サプライヤーを解体することで、もっと柔軟な調達ができるようになればホンダの商品開発においてもプラスになる。ホンダの本音としては、系列サプライヤーを日立グループに移管することにより、ある種の足かせから解放されたい、ということではないか、と述べています。
100年に一度と言われる変革期、CASEに代表される大きなうねりがきています。その中で適時にソリューションを提供できないサプライヤーは、存在価値がない。
そんなことを言われているようにも思えます。
日立アステモ(終わり)