FCV(燃料電池車)用の水素タンクを中国企業が量産するという話。
中国の企業が、ノルウェー企業と合弁会社を設立し、中国国内で「タイプ4」と呼ばれる高圧水素タンクを生産する。その中国企業は、中集安瑞科控股という会社で、貨物用コンテナ製造で世界最大手の中国国際海運集装箱(CIMC)の子会社で、香港証券取引所に株式を上場しているそうです。
そして、今回の合弁プロジェクトへの初期投資額は6億5000万元(約107億円)としている。
そして、その中集安瑞科控股の副総経理は、こんなことを言っています。
「水素エネルギーのコストを下げるためには、水素のサプライチェーン全体を改善し続ける必要がある。タイプ4タンクの量産により貯蔵・輸送コストを低減すれば、トータルコストの引き下げに貢献できるだろう」
107億円を投資して、水素タンクを量産し、FCVのコストを下げる、
まさに正論ですね。
水素タンクは、軽量、高強度、さらに水素リークなど多くの問題があって、カーボンファイバー技術がある日本企業がかなり前から開発を行っていたものです。でも、日本で量産化したとは聞きません(かけ声はあったように記憶してますが)。
この中国企業、おそらく賭けになると思います。でも、107億円は惜しくない。
その意気込みは、今の日本企業にはないもののように思えます。
水素タンク量産(終わり)