「40歳までに退職が当たり前」のリクルートこそが世界に通用する希有な日本企業である、という記事・・・
これからの企業は、リクルートであるべきという話です。
・新卒一括採用と終身雇用を廃止すべき
終身雇用は会社の新陳代謝、事業のイノベーションを阻害する一因なので廃止すべき。
・生き残れる企業になるためには「両利き経営」をすべき
「両利き」とは「探索(自社の既存の認知の範囲を超えて、遠くに認知を広げていこうという行為)と深化(探索を通じて試したことの中から成功しそうなものを見極めて、磨き込んでいく活動)のバランスが高い次元で取れていること」を意味しており、この二つが同時にやれる企業であるべき、という話です。
日本型企業は探索はやらずに閉じられた世界で深化することにばかりこだわって、イノベーションの機会を逸してきました。そして事業としての寿命が終わっている既存事業を引っ張って稼ぐ力を失い、リスクの大きな未来投資能力、イノベーション能力を失った結果、破壊的イノベーションの時代に入ったこの30年間、長期停滞に陥っています。その原因は同質性と連続性にあります。要はみんな同じメンバーで、社内の出世ばかりを目指すから、探索もろくにしないで、変化も嫌う。
新卒一括採用と終身雇用を廃止して、「両利き経営」をやってきたのがリクルート。
ほとんどの社員は40歳までに辞めているそうです。40歳までに独立できない社員はダメだという風潮が社内にあって、だからリクルートからは様々な起業家が生まれている。
リクルートの設立は1980年代以前にさかのぼります。でも、そのカルチャーは、今の時代にあっている。ということでしょうか。
リクルート(終わり)