4月23日、本田技研工業は新たに社長に就任した三部敏宏(みべ としひろ)氏が就任会見を開くと供に、ホンダの近未来計画を説明しました。
その関連の記事・・・
引用します。
ホンダは新目標を大きく2つに絞った。
一つは「ホンダの二輪・四輪車が関与する交通事故死者ゼロ」であり、もう一つは「全製品、企業活動を通じたカーボンニュートラル」。そして何より素晴らしいのは、その年限を2050年と明確に定めたことだ。
「四輪車電動化」についての発表を見ると、その決意は凄まじい。先進国トータルで30年にはEVと燃料電池車(FCV)を40%まで加速させ、5年後の35年にはそれを80%まで推し進める。さらにその5年後の40年にはこれをグローバルで100%にするという世界でも前例のほとんどない高い目標を掲げた。
三部社長の言葉の端々ににじむのは「2050年のカーボンニュートラルを目指すのであれば」というフレーズで、それはつまり、そこを前提として考えなさいという課題を政府から突きつけられているということを意味する。それについてはできるとかできないとかを考えることを許さないという意味である。いわゆる所与の条件としてこの枠組みを決められてしまえば、バックキャストでスケジュールを考えるしかなくなる。だからスケジュールだけが決まり、そのための具体策が何もないという馬鹿馬鹿しいことが起きるのである。・・・・(記事引用終わり)
なかなか、厳しい指摘ですね。ホンダの新社長の会見をこきおろしています。
そして、追い打ちをかけるように、こんなことも書かれています。
・・・この問題、ホンダにも猛省を促したい。何より、こんな無理難題をお上から突きつけられたとしたら、技術の正論で反論すべきだったのではないか? それをせずに、ラクをして、とりあえず可能性すら分からないスケジュールを引いてみせるのがホンダのチャレンジスピリットなのか? 遠い昔、自動車貿易自由化に際して、通産省から押しつけられた自動車メーカー再編成合併案を否定すべくF1に打って出て、ホンダはひとりでやれる気概を示した時とは雲泥の差ではないか? お上へのお追従でホンダの精神を捨ててもいいのか?・・・
気概というのであれば、やはりトヨタには劣る会見だったと思います。
トヨタの社長は折につけ、政府に警鐘を鳴らしているのです。
でも、三部さんは、2021年4月に社長になったばかりの59歳。
エンジン開発のエンジニア出身。
ホンダらしさが出てくるのは、まだまだ、これからですよ。
ホンダの説明(終わり)