Blog 真っ青な空

企業を定年退職したエンジニア、科学技術コンサルタントやってます。

トヨタの下請企業

トヨタ自動車の一次、二次下請け企業の変化についての記事がありました。

carview.yahoo.co.jp

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トヨタ自動車グループ(主要関連会社・子会社計15社)の下請企業は、一次下請が6380社で、2019年時点から289社増加。一方、二次下請は3万5047社で、2019年時点から2475社増加。この結果、トヨタ自動車グループの下請企業は全国で合計4万1427社となり、2014年以降で初めて4万社を超え過去最大となった。

 

業種別にみると、一次下請では「ソフト受託開発」(296社)が2位の「自動車部分品製造」(261社)を30社超上回って、2019年(267社)に引き続き首位となった。ソフト受託開発では、システム制御に不可欠な組み込みソフトウェアの開発や、コネクテッド機能などカーエレクトロニクスに関連した開発企業が多くみられ、近年はAIを用いた自動運転技術やそれに必要な地図データ・ナビ画面の開発、各種実験データの解析、電子カタログなどに用いられるAR(拡張現実)技術の導入など、ソフトウェア開発・導入のシーンが多岐にわたる点も特徴的だという。

 

 

トヨタ本体の20年3月期の連結決算は、営業収益が30兆円となる見通しを示している。国内新車販売が好調なほか、北米や中国など主力市場が回復していることを背景に、過去最高だった19年3月期に迫る勢いとなっている。

一方、トヨタ自動車グループの下請企業の2020年度業績(対象:約2万5000社、通期・見込業績含む)は、「増収」:18.9%(4846社)、「減収」:73.2%(1万8718社)、「前期並み」:7.9%(2009社)となり、対象の7割超が前年度から減収となった。19年度は増収・減収ともに4割前後と拮抗していたものの、20年度は一転して減収割合が高まっている。

 

自動車メーカーは生き残り、下請け企業は悪戦苦闘中、といったところでしょうか。

 

メーカーを長年支えてきた部品サプライヤー。なくなることはないのでしょうけど、もはや将来的な発展は期待できなさそう。かと言って、今さら『ソフト受託』に業種転換も難しい。今ある技術を客観的に捉え、自動車メーカーの動きに翻弄されない新しい事業を夢を持って進めてゆく、そんな姿が見えたらいいですね。

 

トヨタの下請企業(終わり)