Blog 真っ青な空

企業を定年退職したエンジニア、科学技術コンサルタントやってます。

東芝CO2コンバーター

東芝は、二酸化炭素(CO2)を燃料・化学品原料向けの一酸化炭素に変換する小型CO2電解スタックを開発し、年間最大1トンの処理量を達成した。

・・・という記事。

 

東芝:高精細マイクロステップに対応したモータドライバICのサンプル ...

 

news.yahoo.co.jp

 

今回開発したのは、電力を使ってCO2からCOを生成するP2Cの電解セルの大面積化と、電解セルを複数積層するスタック化の技術で、東芝は2019年3月、CO2を気相で直接反応させられる独自開発の還元触媒電極を用いた電解セルにより、液相で反応する従来型の電解セルと比べて約466倍となる電流密度700mA/cm2、ファラデー効率(全電流に対する生成物に寄与した部分電流の割合)92%を達成していた。

課題だった電解セルの積層(スタック化)による処理速度の低下を独自構造で抑え、装置の省スペース化につながるものである。2020年代後半に再生可能エネルギーを用いたCO2資源化技術の実用化を目指す。

 

要するに、脱炭素化のターゲットである二酸化炭素(CO2)を、電気(おそらく太陽光発電で得られた)で分解し、一酸化炭素(CO)とする。このCOは人間にとっては有害物質なのですが、燃料や化学品(合成ガス)の原料となる化学物質です。カーボンリサイクルを回すことができる、ということですね。

 

今回、コンパクトにすることができた、それが大きい。

 

東芝CO2コンバーター(終わり)