自動車業界、
いろいろ問題が出ています。
まず、自動車部品メーカー世界2位である
デンソーのトラブル。
これは、デンソーが製造した燃料ポンプにおいて不具合があり、燃料ポンプを構成する部品の1つであるインペラにおいて、樹脂密度の低いものが燃料によって変形し、作動不良に繋がる事象が発生する、というものです。
もう少し、具体的に言うと、プラスチック製のインペラ成形の条件に問題があるとみられている。このインペラの材料は、ガラス繊維やタルク(ケイ酸マグネシウム)を含有して強化したポリフェニレンスルフィド(PPS、エンプラの一種)で、成形時の金型の温度が低すぎて結晶化度が低くなり、その結果、「樹脂(PPS)の密度が低下」し、PPSの内部に生じた隙間にガソリン(燃料)が侵入してインペラが膨潤し、変形した、とされているようです。
この不具合対応で、大規模なリコールとなりました。対象となる機種はTOYOTAだけでなく、ホンダなども含まれます。そのトータル台数は、全世界で1600万台を超えるのだそうです(ホンダは800万台強)。
デンソーが負担するリコール費用は2900億円なのだそうですが、さらに増えそう。
一方、ホンダも、これに関連して1000億円強の負担を強いられるようです。
ホンダ車には人気のN-BOXも含まれており、実は自分も乗っています。
『やばい!』、と思って、
車種と車体番号を確認してみたのですが、一応セーフ。
対象にはなっていませんでした。
しかし、もはや信用できない。
小出しにリコールして、今回でホンダは7度目。
8度目がないとは言い切れない。
燃料ポンプの不具合原因究明に時間がかかって、判断が遅れたようですが、樹脂密度の低下が原因であるとするのなら、インペラの重さを厳密に測ればすぐにわかったはず。
ホンダらしくない。
日本の自動車産業、
なにかが変わってきているような気がします。
リコール(終わり)