Blog 真っ青な空

企業を定年退職したエンジニア、科学技術コンサルタントやってます。

エネルギー貯蔵

これからの技術開発。
いろいろあるのでしょうけど、エネルギーがらみで言えば、
「いかにしてエネルギーを貯蔵するのか」が非常に重要な開発になると言われています。

今までも、「水素」、「二次電池」あるいは「太陽電池」について考えてきました。

 

blue2020.hateblo.jp

 

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でも、エネルギーを電気として蓄電池に貯めたり、水素に変換する方法以外もあります。そんな技術の紹介記事がありましたので自分の頭の中の整理も兼ねて書いてみました。

www.yhg.co.jp

 

記事によれば、エネルギー貯蔵には以下の6つの方法があるそうです。

1 リチウムイオン蓄電
2 水素貯蔵
3 揚水発電
4 熱エネルギー式貯蔵(蓄熱)
5 液化・圧縮空気エネルギー貯蔵
6 フライホイールエネルギー貯蔵

 

1は、もちろんバッテリーのこと、
2は、水の電気分解により水素を生成して、電気エネルギーを貯蔵するという意味、
3は、電気モーターで揚水して、位置エネルギーを貯蔵し、必要に応じて水力発電をする、

4は、日中に集めた太陽熱を蓄えて夜間の冷暖房に利用する方法などで、熱エネルギーを蓄えられる物質には、水や氷、そして砂や岩などがあるそうです。代表的な蓄熱媒体としては、ビルやマンションの屋上に設置されている貯水槽。

5は、電力を使って空気を冷却して液化空気にし、タンクに貯蔵する技術で、発電の必要が生じた時は液化空気を加熱して気化させ、膨張するエネルギーでタービンを回して発電する。あるいは、空気を圧縮して貯蔵する「圧縮空気エネルギー貯蔵」もあるそうです。

最後の6のフライホイールエネルギー貯蔵ですが、回転運動の力を利用してエネルギーを貯蔵する技術で、ローターを高速で回転させて生まれたエネルギーを蓄えておき、必要な時に電力に変換させる仕組みだそうです。

 

電池などのケミカルなやり方の他に、メカニカルな方法もある。
どこで使われるのか、用途に応じてきめ細かな方法の提案が求められているように思います。

エネルギー貯蔵(終わり)

ウクライナ戦争と脱炭素化

ウクライナ戦争が長引きそうで、そのさまざまな影響が取りざたされています。


政治的には、ヨーロッパの国々のウクライナへの支援や、一部はNATO加盟へ走ったりしています。また、ヨーロッパだけでなく中国や北朝鮮などの東アジアの安全保障。経済的には、西側諸国がロシアに対して行っている経済制裁、また、それに反発したロシアの対応などです。

 

ウクライナ戦争前から、世界では脱炭素化が標榜されていて、その流れに沿った施策や研究開発が行われてきました。

 

ウクライナ戦争」がこの「脱炭素化」にどう影響を与えるのか、少し考えてみます。

もっとも関連性が高いと考えられるのは、
ロシアが世界に供給しているエネルギーで、主に石炭、石油、天然ガスです。

特に天然ガスは、世界全体の40%をロシアが供給しており、パイプラインを通じてヨーロッパ諸国(ドイツ、イタリア、フランスなど)に輸出しています。

グラフ パイプラインガス輸出先シェア(前年同月比)/パイプラインガス輸出先シェアの推移(年別)

 

最近、これを、ロシアが停止する動きを見せました。
www.jiji.com

 

ポーランドブルガリアが、ロシア国営天然ガス独占企業ガスプロムから、ガス供給を4月27日に停止するとの通告を受けたそうです。

 

石油や石炭と比べて、天然ガス二酸化炭素負荷は小さく、その利用が期待されてきました。しかしながら、今回、その量に制限がかかることになりそうです。

 

この場合、もっとも大きな影響を受けそうなのがドイツです。以下の図は、ドイツのエネルギー源別発電量の推移を示したグラフです。

 

ドイツは、脱炭素の旗振り役であり、2022年末までには原子力発電が全廃され、同じ2022年末までに石炭および褐炭による発電を各15GWに削減。さらに2030年末までに石炭発電能力を8GWに、褐炭発電の発電能力を9GWに削減し、遅くとも2038年までに脱石炭発電を完了させる予定になっています。

しかし、天然ガスによる発電もあります。これは当然、ロシア産であり、停止されることを予想して早々に代替する必要があり、陸上風力・太陽光発電などの再生可能エネも、当然拡大を加速させることになるかと思います。

 

石油や石炭を削減し、そのつなぎとして二酸化炭素負荷の少ない天然ガスを使おう、という脱炭素化のシナリオも存在していたのですが、今回のウクライナ戦争で、その天然ガスすら利用できず、完全な脱炭素化、完全な再生可能エネへのシフトが急速に進むように思えます。

 

ウクライナ戦争と脱炭素化(終わり)

ウクライナ戦争が及ぼすもの

連日、ウクライナ戦争について報道されて、その行く末が気になります。

ウクライナの国旗

ロシアとウクライナが戦って、いわゆる西側諸国がロシアに対しては経済制裁をして、ウクライナには支援をする構図がしばらく続きそうです。

 

西側諸国とは言っても、世界の1/3程度、その他の中国やアジアの国々(日本、韓国、台湾を除いて)は傍観を決め込んでいます。

 

ロシアへの経済制裁は、主に以下のようなものだそうです。

① 金融制裁
② ロシアへの輸出規制
最恵国待遇の取り消し・撤回
④ ロシアからの輸入規制
⑤ オリガルヒの資産凍結

 

日本の輸出規制に含まれるのは、トラックやトラクターに使われる高出力のディーゼルエンジン、産業用機械の制御に関わる半導体、それに半導体製造装置、通信装置やセンサーなど。

一方、輸入規制は、ウォッカ、ビール、ワインなどのアルコール飲料や丸太やチップ、原木を切って削った単板などの木材、自動車やオートバイとそれらの部品、金属加工機械、ポンプといった機械類・電気機械など。ほかに石炭も段階的に削減し、最終的には輸入禁止にするそうです。

 

ヨーロッパに比べれば、日本への影響など微々たるものだと思うのですが、それでも世界でのエネルギーや鉱物資源などの物流が変化することは必至。

なので燃料や原材料の価格上昇が見込まれます。

 

燃料をどう代替してゆくのか、貴重な原材料をいかに効率よく使うのか、そんな意識での研究開発は必要とされるように思います。

 

ウクライナ戦争が及ぼすもの(終わり)

日野自動車の不正行為

日野自動車のエンジン試験における不正が発覚しました。
ショックですね。

日野トラック検査不正、専門家が語る根本原因 | ニュース ...


www.webcartop.jp

 

記事によれば、日野レンジャーなどに搭載される中型エンジン「A05C」におけるNOx処理装置での不正。セレガやプロフィアにおいて大型エンジン「A09C」および「E13C」を搭載した車両での燃費測定での不正。そしてトヨタ・コースターなどに使われる小型エンジン「N04C(尿素SCR)」においても燃費測定での不正が明らかになっているそうです。


また、不正行為は少なくとも2016年9月から行われていたとされ、15年にドイツ大手フォルクスワーゲン(VW)で排ガス不正が発覚し、翌16年4月には三菱自動車の燃費データ改ざんが明らかになっていた時期と重なります。三菱自動車の不正が発覚した際、日野自動車国交省の調査に「不正はない」と回答しており、燃費性能を巡り国内外の自動車メーカーに厳しい目が向けられていたにもかかわらず、不正が行われ続けていたことになります。

その不正行為に理由ですが、「数値目標の達成や、スケジュール厳守というプレッシャーへの対応が取られてこなかったことが問題の背景にある」と日野自動車側は説明しています。また、日野自動車では、試験を行う認証部門と開発部門が一体化しており、そうした組織体制では、不正をただす自浄作用が働かなかったのではないか、とも言われているようです。

 

VWの排ガス不正では、ディーゼル車が対象で、当時、ヨーロッパでは主流だったように記憶しています。しかし、この事件を契機にディーゼルは衰退し、開発の方向は一気に電動車に向かいました。

 

しかし、それは昔の話。
にもかかわらず、今でも不正が行われている。

それが、日本の製造業の実態ということでしょうか?

 

日野自動車の不正行為(終わり)

 

 

 

久々のブログ

前回の投稿が21年の7月なので、もう8か月書いてません。


この半年あまり、フリーランスの仕事、趣味の写真、それをもとに水彩画を描く、そんな気ままな日々を繰り返してました。ただ、家人が急に亡くなって、その対応、遺産相続とか、もろもろのことに忙殺されて、表には出さなかったけれど、ある種の喪失感を引きずってました。

 

それも、冬が過ぎて、暖かい春になって、自然に薄らいできました。
「こうやって、人は忘れてゆくのだ。人は忘れられるのだ」

 

それがわかりました。

 

春の絵を描いてみました。

 

桜が満開で、花びらがこぼれ落ちる風景です。

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ぼちぼち、ブログを書いてきます。

よろしく。

 

久々のブログ(終わり)

美術館(2)

最近、展示会のたびに美術館に行くようになりました。自分で絵を描くようになって、どうやって描いているのだろか、という視点で絵を見るようになりました。

 

 

blue2020.hateblo.jp

 

今回は、元チェッカーズの「藤井フミヤ展」。

特別展「デジタルとアナログで創造する藤井フミヤ展 多様な想像新世界 The Diversity」

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これは今回の藤井フミヤの代表作。
水彩画で描く「龍王」。コロナの収束を祈り作り上げた作品だそうです。

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自分が好きなのはコレ。

絵を描こうとするとき、どれだけ自分のイマジネーションを高めて、昇華できるか。
それが大事かな、と思ったのでした。

 

美術館(2)(終わり)

ワクチン

やっと順番がきて、一回目のコロナワクチンを接種しました。

まず、かかりつけ医に電話して聞いてみたのですが、冷たく断られました。その理由は、なんでも、ワクチンの供給が不安定になりつつあるので、できるかどうかわからないからだそうです。

 

で、ネットで集団接種の予約をしました。こちらも、予約は埋まりつつあったのですが、モデルナ製のワクチンということで自分も予約をすることができました。

 

それで予約した日に接種会場に行きました。

 接種会場の入り口付近はゲームセンター?

で、会場に入るとかなりの『密』。

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混んでますね。

 

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やっと順番が来て、注射をしてもらいます。

意外と痛い、のですが一瞬のこと、

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そのあとは、しばらく休憩して終わり。

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まっすぐ家に帰りました。
あと、8月にもう一回、接種して終わり。

それで少しは安心できるかな。

 

ワクチン(終わり)