Blog 真っ青な空

企業を定年退職したエンジニア、科学技術コンサルタントやってます。

2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧

カーボンリサイクル(4)

カーボンリサイクル技術の中身について一つずつ調べてみました。 前回は全体像を示し、大きく4つの領域があるということでした(日本政府が示している技術領域)。 ①化学品;ウレタンやプラスチックの一種でCDなどにも使われるポリカーボネートといった「含…

カーボンリサイクル(3)

カーボンリサイクル技術の中身について迫ってみることにします。 カーボンリサイクルの全体像は以下の図のとおりです。 まず、左側には、CO2をどうやって収集、貯蔵するのかという技術と、その下に前提としてCO2フリー水素の製造技術が掲げられています。こ…

閑話休題(3)Go To Travel

会社を定年退職したので、時間がとりやすく、日本政府が推奨しているということで、Go To Travelに行ってきました。 国内旅行です。ネットでホテルを予約すると35%引きで、あと15%が地域共通券として配布されます。 日曜日に出発して、木曜日に帰って…

カーボンリサイクル(2)

カーボンリサイクルの続きです。 カーボンリサイクルとは、世界中で今、悪もの扱いされている二酸化炭素を資源として考えて、これを再利用しよう、ということです。 blue2020.hateblo.jp 2019年6月に日本の経済産業省が「カーボンリサイクル」の技術ロ…

アンモニアの意義

脱炭素社会に向けた新技術としてアンモニアが期待されています。 分子式が NH3で表される無機化合物。常温常圧では無色の気体で、特有の強い刺激臭を持つ、それがアンモニア。匂いがきついですね、あと毒性もあるので、日本では劇物指定されています。 そん…

閑話休題(2)

コロナ禍にも、慣れてきました。 会社に勤務しているときはテレワークもありましたし、出張、外出もかなり制限されてました。で、定年退職後も、外出時にマスクして、帰ってきたら手洗い、うがいをまめにやるようにしています。 自分のコロナ対策はそれくら…

基礎研究から商品化まで

企業に在籍しているときに、基礎研究から商品化までの仕事をこなしました。 会社は組織なので、仕事は分担して行うのが普通です。でも、新事業となると、なにがなんなのかよくわからず、誰がやるのか、はっきりせず、混乱しがちです。ということもあって、自…

カーボンリサイクル(1)

カーボンリサイクルの動きが加速するそうです。 新聞記事・・・ CO2再利用で日米連携へ 両政府が覚書、開発加速 10/13(火) 共同通信経済産業省;発電所や工場で排出される二酸化炭素(CO2)を燃料や化学品に再利用する「カーボンリサイクル」技術の研究開発…

ノーベル賞

ノーベル賞のはなしです。 先日、自然科学系のノーベル賞の発表がありました。でも、残念ながら、日本人の受賞はありませんでした。 今回は、すべて欧米の方々、アジア人はいません。あと、女性が目立っていますね。物理学賞のアンドレア・ゲズ、化学賞のエ…

会社で事業をおこすこと(2)

前に勤めていた会社で新しい事業化に携わりました。なんだかんだで10年くらいやりました。 社内ベンチャーのような形で、新事業プロジェクトを立ち上げての推進です。自分が一から勉強して、研究して、商品開発して、進めたものです。一時期は20人くらい…

会社で事業をおこすこと(1)

今回は、方向性を変えて、会社で事業をおこす、ということについて考えてみます。 そこそこの規模の会社になると、研究開発部門というものがあります。 既に、現業の商品があって、それを製造して、販売して、利益をあげているのですが、新しい商品、新しい…

閑話休題(1)

地球環境、とくに温暖化、二酸化炭素、エネルギーなどについて考えてみました。なんとなく、わかったような気がするのですが、まだまだですね。 でも、とりあえず、ここで区切り、です。 少し、頭を冷やそうかな。 今日は、個人的な話、です。 自分は、ずっ…

エネルギー利用の方向性

今までいろいろと考えてきて、なんとなく、うっすらと将来のエネルギー利用の方向性が表れてきたように思います。 地球温暖化の認識はもはや国際的なコンセンサスとなっていて、それを抑制するためには二酸化炭素の排出を抑える努力が必要。この流れは、既定…

ソーラーエネルギー利用の必然性

再生可能エネルギーという言葉。 広義には太陽・地球物理学的・生物学的な源に由来し、利用する以上の速度で自然界によって補充されるエネルギー全般を指す、のだそうです。 太陽光、風力、波力・潮力、流水・潮汐、地熱、バイオマス等、自然の力で定常的(…

エネルギーの必然性

難しいはなしになりそうなのですが、エネルギーの必然性についてです。 なぜ、ごく普通に、石油(ガソリン、灯油、重油)やガス(都市ガス、プロパン)が燃料として使われてきたのか。また、地球環境を守るため、このような化石燃料を使わない流れがあります…

電池のはなし(2)

電池のはなしです。 世界TOP企業にのし上がった中国・CATLについて調べてみました。ネットからの引用です。 ・・・寧徳時代新能源科技股(CATL、Contemporary Amperex Technology)は中国にある世界最大手の電気自動車用の電池メーカー。2011年に設立。電気…

電池のはなし(1)

電池についてのはなしを続けます。 電気自動車が、自動車業界で主役となるためには、膨大な量の電池を確保する必要があります。 xtech.nikkei.com その電池についての記事の一部を引用します。 ・・・トヨタは2019年6月7日、電動車両向け電池の安定供給を目…

電池の研究(2)

電池の研究についてです。 blue2020.hateblo.jp 以前、『全樹脂電池』の研究について書きました。でも、なんといっても、ポストリチウムイオン電池の本命は『全固体電池』です。トヨタ自動車が精力的に進めています。 2020年1月に開催されたオートモー…

BEVとFCV(電気自動車と燃料電池車)

BEV(電気自動車)とFCV(燃料電池車)のはなしです。 今は、まだ圧倒的に内燃機関(エンジン)車が多いのですが、近い将来、モーターを使うBEVあるいはFCVが主役になると言われています。バッテリーに充電された電気でモーターを動かすか、ガソリンの代わり…

水素戦略の正しさ

環境を考える上で、日々使うエネルギーについて考えることは非常に重要なことだと思います。 ということで、将来のエネルギーとして期待される水素を例に日本とドイツの取り組み(戦略)について考えてみます。 日本は世界の中で、早くから水素に着目し、政…

地球温暖化のはなし(つづき)

ちょっと前に地球温暖化のはなしをしました。 そのつづきです。 blue2020.hateblo.jp 温室効果ガスの排出(これは、ほぼ二酸化炭素で、石油を燃やす、ガソリン燃焼させてでエンジンを動かすことで発生)⇒ 太陽光を吸収(二酸化炭素は赤外領域に吸収帯を持つ…

電池の研究(1)

最近の電池研究についてです。 電池の重要性は自分が言うまでもなく、日に日に高まっています。で、その主なターゲットはクルマです。現行のガソリン車並みの航続距離が電池で達成できれば、電気自動車(EV)へのインパクトは大です。今まで、内燃機関(エン…

地球温暖化のはなし

人が住んで、仕事して、生活する環境は、当たり前ですがきれいな方がいい。 きれいな空、きれいな水、であるべき。 そのために、地球温暖化を防がなくてはならない、と言われています。そして、そのためには二酸化炭素の排出を減らさなければならない、とい…

博士について

自分は、博士(工学)です。 取得したのは、1993年(平成 5年)なので、実に27年前のことです。 恥ずかしながら自分の経歴については以下を参照ください。 bluetech.hatenablog.com 自分は、工学系の大学院まで進み(修士)、その後、会社に就職したのです…

新商品開発の行方

今まで、ずっと新商品開発をやってきました。1980年代後半から、つい最近まで新しい事業、新しい商品の開発です。 最近、なんとなく感じる手詰まり感。もう定年なんですけどね。それを、大企業の中央研究所に勤めている『えの吉』さんがずばり書いていま…

ブログに書くべきこと

ブログに書くべきこと、 それは、自分が今、考えるべきことです。 いろいろあります。 環境のこと、今後の環境規制、エネルギー、脱炭素(二酸化炭素削減)など 期待される新商品、 日本の製造業のこと、新事業の立ち上げ方、 二次電池開発の行方、自動車産…

技術コンサルとして

今まで企業で、研究者、技術者、あるいは研究管理職をやってきたのですが、今は技術コンサルタントです。 技術コンサルとひとくくりで言ってますが、様々な領域があります。 産業の分類はざっくり以下のようになってます。 自分が担当できる領域はやはり、製…

働き方を考える(2)

定年後の働き方ですが、いくつかあると言われています。 だいたい以下でしょうか。 ・再雇用(継続雇用)で元の会社で引き続き働く(当然ですが給料は大幅DOWN、でも法律で65歳まで働けます) 定年後の雇用形態では、多くの企業は継続雇用制度を設けていま…

働き方を考える(1)

自分に合った働き方を堂々と選択できる年、 それが定年退職。 少し遅いようにも思えるのですが、これを機に働き方を変えます。 定年退職=リタイア、という図式ではなく、単に定年で今の自分にあった働き方に変える、ということです。 退職後はどうしようか…

企業を退職

25年弱勤めた企業を退職いたしました。 といってもまだ有給休暇を消化している段階なので、厳密にはまだ在籍しています。で、先日、最後の出勤日というものをこなしてきました。 この日をずっと心待ちにして今まで過ごしてきたのです。それで、もう会社に…