日野自動車のエンジン試験における不正が発覚しました。
ショックですね。
記事によれば、日野レンジャーなどに搭載される中型エンジン「A05C」におけるNOx処理装置での不正。セレガやプロフィアにおいて大型エンジン「A09C」および「E13C」を搭載した車両での燃費測定での不正。そしてトヨタ・コースターなどに使われる小型エンジン「N04C(尿素SCR)」においても燃費測定での不正が明らかになっているそうです。
また、不正行為は少なくとも2016年9月から行われていたとされ、15年にドイツ大手フォルクスワーゲン(VW)で排ガス不正が発覚し、翌16年4月には三菱自動車の燃費データ改ざんが明らかになっていた時期と重なります。三菱自動車の不正が発覚した際、日野自動車は国交省の調査に「不正はない」と回答しており、燃費性能を巡り国内外の自動車メーカーに厳しい目が向けられていたにもかかわらず、不正が行われ続けていたことになります。
その不正行為に理由ですが、「数値目標の達成や、スケジュール厳守というプレッシャーへの対応が取られてこなかったことが問題の背景にある」と日野自動車側は説明しています。また、日野自動車では、試験を行う認証部門と開発部門が一体化しており、そうした組織体制では、不正をただす自浄作用が働かなかったのではないか、とも言われているようです。
VWの排ガス不正では、ディーゼル車が対象で、当時、ヨーロッパでは主流だったように記憶しています。しかし、この事件を契機にディーゼルは衰退し、開発の方向は一気に電動車に向かいました。
しかし、それは昔の話。
にもかかわらず、今でも不正が行われている。
それが、日本の製造業の実態ということでしょうか?
日野自動車の不正行為(終わり)