これを書いている時点での、アメリカの大統領選挙の行方、
民主党のバイデンが優勢です。
ちょっと前までは、共和党のトランプがリードしていたのですが一夜明けるとバイデン優勢に変わっていました。
トランプが勝ちそうだっとときは、これでいいかな、と思いました。
安倍さんがうまくやってくれたおかげで日本とアメリカの間は良好だし、環境問題もそこそこむちゃをせず、現状維持で今後の4年間が推移しそう、と。
しかし、一転、民主党のバイデン。
どうなってしまうのか。
でも、前回トランプが大統領になったとき、対立候補はヒラリー・クリントンでした。当然、民主党です。そのとき、メディアは、クリントン支持だったと思います。自分も、破天荒なトランプよりクリントンの方がまし、と思ったものです。
そんなことも考えると、別にバイデンに代わったところで、現状はそれほど変化ないし、そこそこ満足してゆくのかな、とも思います。
微妙に、でも実は本質的な変化を伴うように思います。
外交で言えば、対中政策、いままで強力に進めてきた対中包囲網が破れてくる。
また、環境問題。
トランプ政権下、アメリカは、気候変動を抑制するパリ協定を離脱しました。
民主党政権に代わると、これに復帰し、さらに各国と協調した環境取り組みを強力に推進してゆくのではないかと思います。これは大きな変化です。
自動車で言えば、アメリカで、1970年大気浄化法改正法(排ガス規制)が施行されました。マスキー法です。この法案を提出したのは上院議員、エドマンド・マスキーです。
もちろん、民主党員。
そして、さらに排ガス規制を厳しくし、実質、内燃機関(エンジン)使用ができないくらいにしようとする動きもあります(カリフォルニアを中心に)。トランプ政権下では、環境問題に意欲的なカリフォルニア州と、それを阻止する政権側が対立する構図でした。環境負担を嫌う自動車メーカー(トヨタ含めて)もトランプ側に立っていました。
今回、民主党勝利となると、この構図は一気にひっくり返ります。
より厳しい排ガス規制が全米で行われ、環境コストが自動車価格に転嫁されることになりそうです。自動車業界にとって厳しい状況になりそう。
でも、逆に、まったく新しい技術が表れてくるかもしれません。
1970年のマスキー法施行では、排ガス中の3種類の有害成分を酸化・還元によって同時に浄化する三元触媒が現れました。今回もそんなことがおこるかもしれない。
しかし、バイデン。
1942年11月20日生まれということですから、78歳です。
よくその年齢で過酷な大統領選挙を戦えるな、と思います。自分じゃ無理です。
で、4年の任期後、82歳、さらに再任されると86歳。
次の選挙も混迷を極めそうです。
なので、4年後、次の若手が、アメリカの本当の将来を定めることになるのかもしれません。
アメリカ大統領選挙と環境(終わり)