前回の投稿が、2022年の5月13日。
なので、一年以上、書いていません。
気にはなっていたのですが、仕事とか、いろいろ忙しかったし、ということです。
で、最近の気になる出来事。
「八千代工業の売却」について書いてみます。
・・・ホンダが、2023年7月4日に連結子会社の八千代工業をインドの自動車部品大手のサンバルダナ・マザーソン・グループに売却すると発表した。ホンダが165億円を投じてTOB(株式公開買い付け)を実施し、八千代工業株を取得した後にマザーソンのオランダ子会社に190億円で一部株式を売却する・・・
八千代工業は、大手自動車部品メーカーで、 本社は埼玉県狭山市。資本金、36億8,560万円、売上高、単体317億円、連結1,546億円の大企業で、ホンダ系メーカーとして、燃料タンク、サンルーフ、各種補修部品の製造を行っています。
2030年に向けて急速に進むEV化では、もはや要らない会社とされて、ドライにインド系企業へ売却される、ということです。
そのTOB価格は1株1390円、それが今の八千代の価値ですね。EVで燃料タンクは不要となるものの、八千代では、ほかに四輪向け内外装樹脂部品も手掛けており、それがインドのマザーソンの関心を引いた、ということのようです。
八千代の従業員数 は、単独で759名、連結では6404名に達します。
今まで、ホンダの系列として、ホンダイズムの中で成長してきた会社。それが、今度はインド系の経営となり、大きく変わりそうです。
これは、いつか見た光景かな。
2016年(平成28年)、大手家電のシャープが 台湾の鴻海(ホンハイ)に買収された。
それから、7年たって、今度は、自動車関連メーカーがインド企業に買収されました。
最後に残った自動車も含めて、日本の製造業のすべてが淘汰されつつある、
そんな寂しさを感じさせます。
しかし、これが実態。
内部改革(自己改革)で、時代に対応した姿に変わることはできず、外圧によってのみ変われる、ということなのかもしれません。よくぞ、インド企業が買ってくれた、ということかも。
旧来の日本企業にとって、M&Aこそが、成長のキーなのかもしれません。
一年ぶりの考察(終わり)