Blog 真っ青な空

企業を定年退職したエンジニア、科学技術コンサルタントやってます。

成果主義?

週刊ダイヤモンドで書籍の紹介がありました。

 

「疫病と投資」 中原圭介 著

diamond.jp

 

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その紹介記事の趣旨は、本当の成果主義が来るぞ、ということです。

 

少し、引用します・・・

テレワークが広がると、仕事の能力に対する個人差が、誰の目にもはっきりと見えるようになります。そうなった時、前述したように働き方の意識が「時間」から「成果」へと変わりますから、能力差に応じた待遇をしなければ、組織内の公平性が保てなくなります。

たとえば資料を作って欲しいと上司が部下に依頼したとしましょう。以前であれば、多くの大企業では上司が「資料が欲しいから手分けして作ってくれ」と、部下に丸投げします。すると、優秀な部下数人が手分けして資料を仕上げて上司に渡していました。

上司からすれば、誰がどの部分に関わったのかが分かりません。ところが、テレワークが普及すると、出来の良い資料を作ったのは誰かが、上司の目にもはっきりと分かってしまいます。あるいは、ビデオ会議では発言内容がそのまま評価の対象になります。積極的に良い発言をした人は高い評価が得られますが、会議に参加しているだけで何の発言もせず、あるいは発言内容に何の価値もないような人は、そのうち会議にも招集されなくなります。「チームワーク」の名のもとに覆い隠されてきた、能力がある人とない人、成果を出す人とやったフリをしているだけの人の違いが、テレワークによって可視化されるようになるのです。

結果、上司におべっかを使っているだけのゴマすり人間は、全く評価されなくなります。上司のなかには、自分にすり寄ってくる人間を重用する情実人事を行う人もいますが、テレワークが浸透すればこの手の情実人事は一切通用しなくなります。
・・・引用終わり

 

最近、テレワークがらみで、こうした論調の記事は多いのですが、果たして、そうなるのでしょうか? 成果を成果として、正当かつ客観的に評価できる「上司」がいることが前提で、情実を完全に排除できるのか、はなはだ疑問です。

 

成果主義?(終わり)