50代会社員の居場所についての話です。
自分はもう定年退職しており、過去のことになるのですが、そういえば、と思い当たるふしもあるので、ある記事を紹介します。
(その記事の抜粋です)
・・・50代にもなると役職もはずれ、窓際で空気のような存在になっている人のイメージが強いのですが、実際のところ、そのタイプはリストラですでに淘汰済みで、今の時代の孤独な中高年は、もう少し「自分を出したい欲」を持っているそうです。
そのとき、その孤独な中高年は、孤独なときこそ悪あがきしてはいけないこと、が大事で、「何かあれば相談して」とひと言言えば、あとは何もしないのがベストなのだそうです・・・
これは、自分の場合にもあてはまっていて、悪あがきしていたな、と今振り返って思います。
反省です。
居場所は、会社以外の場所に求めるべきでした。
次の記事・・・
会社内での居場所の作り方、
(その記事の抜粋です)
・・・会社組織の側が、ベテラン社員を孤独に陥らせないためにすべきことは何か?
解決策は、やはり居場所の提供ということになります。スキルが古くなってきた社員や、役職定年後にモチベーションを落としている社員は、若い人たちと一緒に仕事をさせるより、彼らだけの「ベテランチーム」を作るのがお勧め。
古参だからこそできることを任せるのが正解です。営業のベテランなら人脈も豊富ですし、コミュニケーションの綾も熟知しているでしょう。また、エンジニアは勤続年数が長いほど、全体像を見て設計する経験が豊富です。若いエンジニアはパーツの設計は得意でも、全体としてどう組まれるのかをリアルに見るのは不得手なもの・・・
でも、会社が、果たしてベテラン社員のために、あえて「居場所」を作るのか、それが問題ですね。ほとんどの会社では、ベテラン社員は放置されているのが実態のように思います。自分の場合、定年退職後は、見切りをつけて、再雇用はせず、個人で仕事を始めました。
これは、自分で、自分の居場所を作ろうとしたわけです。
その自分の仕事、やっていることの意味。
この記事の最後のところで、ドラッカーが語った「3人の石工」の挿話の話をしています。
・・・3人の石工に「何をしているのか」と聞いたら、一人は「暮らしを立てている」と答え、2人目は「石切の最高の仕事をしている」と答え、とりわけ生き生きと働く3人目は「教会を立てている」と答えた、という話です。
この3人目の職人のように、明確な意義を認識し、そこに参画する実感は、高いモチベーションの源となります。そのなかで、ともに働く人との連帯感や、社会とつながっている感覚も、より確かなものになっていくでしょう・・・
自分の今の仕事、この3人目の石工のようにありたい、と思っています。
居場所(終わり)