今は、もう定年退職して、会社を去っているのですが、
ときどき定年前のころを思い出します。
役職を降りたのが、定年の1年半前。
ほっとした半面、もう少し、役をやらせて欲しかった、と心底思ったものでした。
それから定年までが長かった。
その長い一年半というのは、一応、業務らしきものはあるのですが、なにせ権限が何もないので、ほとんど何もしていないと同じ。
それと、役職を降りた途端に、ほとんどの人が寄ってこなくなり、声もかけてこなくなりました。
それは見事に一変しました。
その時は、コロナの影響が出始めたころで、リモートワークが行われるようになりました。
これには救われましたね。
会社に行かずに、家で仕事ができ、不愉快な思いをすることなく時間を過ごすことができたからです。
と、同時にこのリモートワークというやり方が、自分に合っていると認識でき、それが、今やっている在宅でのコンサル業務(個人事業)につながってゆきました。
で、定年前のころ、
はっきりわかったのは、会社は組織で動いていて、人と人との信頼で成り立っているのですが、それはあくまでも階層という組織があるから。それからはずれると無用の長物になってしまうということ。会社に行っても、意義のある仕事ができないと、当然モチベーションが、がた下がりします。それでも、出勤して、デスクに座って仕事をしなかればならない。
それは自分の場合、苦痛以外の何物でもなかったですね。
そんな体験もあって、定年後は、再雇用は希望せず、迷うことなく独立起業を選ぶことになりました。
定年前のころ(終わり)