日本の科学技術の行方について考えています。
地球温暖化対策とか、脱炭素とか、再生可能エネルギーとかの技術を調べていて、こういうことかな、と思ったことがあります。
こうした大きなテーマだと、日本の国がお金(税金)を出して、プロジェクトを組むのですが、3年か4年くらいでプロジェクトは終了し、その後は、後継のプロジェクトがあればそれに引き継がれるのですが、なければそこで終わり。論文や報告書だけが残ります。それで昨今の地球温暖化対策(二酸化炭素の有効利用など)。ヨーロッパやアメリカの研究が華々しく紹介されているのですが、日本の紹介もあります。
いやいや、うちの方が、その研究をやったのは早いですよ、みたいな主張。
たしかにそうですね、年表で比較すればそうなります。
それは事実です。
しかしながら、じゃあ、そんなに早くから研究をしていて、なぜ実用に持っていけてないの? という疑問が沸いてきます。研究はしたのだけれど、投資して、事業化しようと誰も思わなかった、そういうことだと思います。
そこに日本の新しい科学技術に対する頑迷な、保守性を感じました。中国だったらやったかもしれない。
その違いが、今までの技術開発のスピードの差、そしてこれからのもっと大きな差を暗示しているように思えたのです。
科学技術の行方(日本)(2)(終わり)