電気自動車のこと、つづきです。
前回は急速にEV普及が進む北欧 ノルウェーについて書きました。
今回はなぜ、ノルウェーなのか、というはなしです。
ノルウェーでは、テスラのEV「モデル3」が、いま最も売れているクルマなのだそうです(クルマ全体で最も売れた車種)。
それは、充電スタンドがノルウェー中に普及し、民間の充電スタンドネットワークが全国規模で整備されており、主要な道路には約30マイル(約48km)以下の間隔で充電スタンドが設置されていることが大きい。要するにすでにインフラが整備されているということ。路肩に設置されている充電スタンド(アプリをダウンロードしてクレジットカード情報を入力するだけで使用できる)に加えて、多くのホテルや宿屋でもEVを充電できる。もっと遠くのオフロードや陸地以外の場所まで足を延ばしたいなら、一部の地域ではバッテリーの電力で動くボートやクルーズ船、電動バイク、さらには電動のケーブルカーも利用できるのだそうです。
「新車の4割」EV大国ノルウェーの裏事情 「水力発電が96%」で使わなきゃ損 | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)
実は、北欧のノルウェーはあまりにも寒いので、エンジンオイルが固まらないように普通のエンジン車にブロックヒーターというヒーターがついていて、その電源コンセントが昔から車庫には付いていたのだそうです。だから各家庭の駐車場、公共駐車場には必ず230ボルトの電源があった。要は、EV車が出てくる以前からクルマに充電していたということです。それがこの急速なEV普及の理由の一つなのだそうです。寒冷地だと電池性能が劣るからEV車は向かない、という話はすでに昔話のようです。
電気自動車、EVのこと(3)(終わり)