Blog 真っ青な空

工学博士が環境を考える

藻のはなし

以前、カーボンリサイクルについて調べました。その中で、『藻』への期待が大きいことがわかりました。微細藻を使ったバイオジェット燃料やバイオディーゼル燃料の製造などのことです。

 

 

blue2020.hateblo.jp

 

これは藻をつかって光合成させて、効率よくバイオマス資源を生産しようということで、ほかのバイオマスと比較して藻には以下の利点があるとのことです。

二酸化炭素(CO2)を効率的に固定できる
②水資源を有効活用できる
  農業よりずっと少ない水資源で培養できる。
③どんな土地でも利用できる
  水と光さえあればどこでも培養することができる。
④生産性が極めて高い
  人が活用できる部分が多く、植物と比べて生産性が大幅に高い。

 

 

今回、そんな『藻』について掘り下げてみました。要するに現状と課題をみてみます。

 

藻は、二酸化炭素を吸って、光合成により作られ、さまざまな物質を作ることができると言われています。

 

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付加価値と市場規模も様々で、その可能性は広範囲にわたります。

 

で、その藻の作り方ですが、現在の藻類大量培養法としては、『池を使った開放系培養法[オープンポンド]』と『バイオリアクターを使った閉鎖系培養法[フォトバイオリアクター(PBR)]』の二つに大別されます。前者は50年前に確立された浅い池を用いた培養方法で、水車や空気などで水を攪拌させながら藻類を培養していきます。後者は近年開発が進んでいるもので、チューブやフィルム、膜などを用いて立体的に藻類を培養する方法です。

 

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農業が土壌と植物を利用した生産システムであるのに対し、藻は水と微生物を利用した生産システムであるということになります。農業にも各作物に合わせた様々な農法があるのと同じように、藻類も培養する種、地域、気候、土地の形状など諸条件によって最適な培養法は異なります。このため、これが藻類培養の決定版、というような万能な培養方法は存在しません。それぞれの条件に合わせた最適な培養方法を考えながら、いかに安価に藻類を作れるか、ということが課題ということだそうです。

 

バイオ燃料で注目が集まる、「藻」という生き物の魅力とは? | Modia[藻ディア] (chitose-bio.com)

藻類オイルの生産工程 | 藻類産業創成コンソーシアム (algae-consortium.jp)

 

カーボンリサイクルではジェット燃料を藻から作ろう、ということが出てましたが、そのためにはかなり安価な製造法でなければ成立しなさそう。普及の鍵は、新製法の出現のようです。

 

藻のはなし(終わり)