Blog 真っ青な空

企業を定年退職したエンジニア、科学技術コンサルタントやってます。

ブルシット・ジョブ

ブルシット・ジョブという考え方を知りました。

『クソどうでもいい仕事の理論』です。

 

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www.axion.zone

 

記事からの引用です・・・

1930年に経済学者メイナード・ケインズは自動化の生産性向上によって労働時間は週15時間に短縮されると予測しました。この予測は成就しなかったですが、その代わりに 「ブルシットジョブ」(クソどうでもいい仕事)につながっているという仮説を立てている。彼のブルシットジョブの定義とは「雇用条件の一部として、従業員はそうでないふりをしなければならないと感じているにもかかわらず、従業員でさえもその存在を正当化できないほど、完全に無意味、不必要、または悪質な有給雇用の形態」。

著者は、社会的な仕事の半分以上が無意味なものであり、全く無意味な仕事の5つのタイプに分類できると主張しています。

 

太鼓持ち上司に重要な気分を与えるのに役立つ。例:受付、管理アシスタント、ドアアテンダント
チンピラ:他の企業が雇った他の悪党に反対する人。例:ロビイスト、企業弁護士、テレマーケティング、広報の専門家
配管テープ貼り師(ダクトテーパー):永続的に修正される可能性のある問題を一時的に修正する人。例:クソコードを修理するプログラマー、荷物が届かない乗客を落ち着かせる航空会社のデスクスタッフ
箱型電信受信機:事務処理やジェスチャーをアクションの尺度として使用する人。例:パフォーマンスマネージャー、社内報ジャーナリスト、レジャーコーディネーター
タスクマスター:本当は必要ではない人を管理したり、その人達のための余分な仕事を作ったりする人。例:中間管理職、リーダーシップ専門家

 

取締役会や経営会議に上げて、説明するための報告資料作りとかも。
膨大な資料を精査して、膨大な資料を作っていますね。

それも『クソどうでもいい仕事』

 

AI、IT技術が進化して、人の仕事にロボットがとって替わってても、新しい『クソどうでもいい仕事』が生まれてくる、のだそうです。

1980年代から2000年にかけて、ISO 9001 品質マネジメントシステムやISO 14001 環境マネジメントシステムなどが制定され、突如として日本の企業もその認証取得に走りました。そのため、専門の組織が作られ、その認証維持のための仕事が新しく作られたのでした。これも、企業収益の観点から言えば、『クソどうでもいい仕事』ということになるかと思います。

そんな認証がなくても、企業は存続できたのですから。

 

これからの『クソどうでもいい仕事』

おそらく、地球温暖化を巡る議論とそれに関連した仕事がたくさん出てくる。それがブルシット・ジョブになるような気がします。

ブルシット・ジョブ(終わり)