Blog 真っ青な空

企業を定年退職したエンジニア、科学技術コンサルタントやってます。

EV ホンダの戦略

ホンダ独自の、EV戦略について書かれた記事がありました。

 

kuruma-news.jp

 

記事の抜粋です・・・

中国で魅力的な電気自動車(EV)を続々と発表しているホンダですが、そうしたモデルは日本をはじめとするほかの地域では販売されていません。
 

・・・ホンダは、以前より「クラリティ フューエルセル」や「クラリティ PHV」といったFCVやPHVも市場に投入している一方で、2020年にはブランド初のEVである「ホンダe」を日本や欧州で発売しています。

 

そんなホンダですが、最近になって電動化が加速しています。

そして、その中心となっているのが中国です。

 

ホンダは、現地の合弁企業である広汽ホンダから「VE-1」、東風ホンダから「X-NV」というEVをそれぞれ2018年と2019年に発表しています。そして、2020年11月の広州モーターショー2020では、東風ホンダから「M-NV」が発表されました。これらは、細部こそ異なるものの、基本的には日本でも発売されているコンパクトSUVの「ヴェゼル」をベースとしたコンパクトSUVスタイルのEVです。

 

グローバルにおけるEV戦略について、ホンダは次のように話します。

「ホンダのクルマは、グローバルモデルと地域専用モデルに分かれています。しかし、現時点で、ホンダが展開するEVは、中国専用、日本や欧州のホンダeが展開されており、それぞれの現地法人などがその地域にあったモデルを展開する戦略を採っています」

 

各地域に合わせたクルマづくり、ということですね。

 

 

で、2020年9月に開催された北京モーターショー2020で発表された
「Honda SUV e:concept」、
SUVスタイルのEVコンセプトカーです。

 ホンダが中国北京モーターショーで「Honda SUV:e concept(ホンダ ...

 

同車は、ホンダの現地法人であるホンダ技研科技によって開発が進められたという点では、中国市場をメインターゲットに据えたモデルであることは間違いありません。しかし、このコンセプトSUVは将来的に中国市場以外でも展開する可能性があるといいます。

 

ホンダ広報部では同車を「将来、中国で初となるホンダブランドのEVの量産を見据え、その方向性を示すEVコンセプトカー」と説明するなど、今後を担う重要なモデルという位置づけであることがわかります。

 

ホンダは次のように説明します。

Honda SUV e:conceptは、大量生産を前提としたコンセプトカーです。具体的な地域や時期は未定ですが、市販化された際には中国以外の地域での展開も検討しています」

 

新型車の開発では、開発そのものと同等以上に重要なのが量産化であるといわれています。数万台単位の個体を一定の品質で保つためには、工場設備への投資や部品調達システムの構築など多大なコストと時間が必要です。一方で、量産すればするほど、1台あたりのコストは下がるため、ひとつのモデルを各地域で展開することは、消費者にとってもメーカーにとってもメリットは少なくありません。

 ホンダは、広州汽車や東風汽車ヴェゼルベースのEVを開発・生産するなかで、EVの量産ノウハウを得てきたといわれています。そうしたノウハウを活かして登場するであろう新型EVは、まさしくホンダの命運を握るモデルとなるかもしれません。

 

もはや、日本で開発されず、中国で開発されたHonda SUV e:conceptが、ホンダの新型EVのモデルとなる。

 

そんな時代なのかもしれません。

 

EV ホンダの戦略(終わり)