日本を代表する企業であるパナソニック、
リストラをやるそうです。
これは正確には既存の早期退職制度の退職金を割増した「特別キャリアデザインプログラム」と呼ばれるもので、50代は割増度合いが高く、その上限は4000万円にもなるという。ここまで大盤振る舞いをしてでも早期退職を募るのは、バブル世代を中心とした「働かない50代」が社内に居座り続けることが問題視されていることの裏返しだ、とダイヤモンド編集部は報じている。同社には早期退職制度があったものの、ここまで全社的なものは珍しいという・・・・そんな内容。
記事では、パナソニックが「働かない50代」に厳しいスタンスを世に示せば、日本社会にいまだにこびりついている「終身雇用は日本文化」という「妄想」を打ち砕くことが期待される、と言っています。
しかし、記事でいうところの『終身雇用』に期待している人は、もはやいないのではないでしょうか? 1990年頃までは、日本の高度成長期の残照があって、そこではまだ終身雇用が維持されていたように思います。しかし、バブル期以降、多くの企業で、露骨に肩たたきや早期退職が推奨され、企業業績に応じて、大なり小なりのリストラが行われてきました。
今回のパナソニックのリストラ。
4000万円も上積みされて、うらやましい限りですが、単なる企業活動の一つにすぎません。人件費という、固定費を削減したいだけ。
もはや、日本には終身雇用を信じる人はほとんどいないのではないでしょうか。記事の論点が古い、そんな気がしました。
パナソニックのリストラ(終わり)